婦人科診療

卵巣腫瘍

卵巣は子宮の左右に一つずつあり、通常では2~3cmぐらいの大きさです。ここに発生する腫瘤が卵巣腫瘍です。卵巣腫瘍には良性の場合だけでなく悪性の場合もあります。

卵巣腫瘍の症状は腹部膨満感(お腹が張って苦しい)や下腹部痛などがありますが、ほとんどは無症状で、腫瘍サイズが大きくなり腹水がたまったりしてから症状が出現することが多いのです。 腫瘍が破裂した場合や、茎捻転(腫瘍がお腹の中でねじれてしまう)を起こすと突然の強い下腹部痛が出現することもあります。
診断は内診と超音波検査で行い、併せて腫瘍が良性か悪性かの判断も行うようにしています。
治療は手術療法による摘出が原則ですが、良性腫瘍と診断された場合、腫瘍部分だけを摘出して卵巣実質を温存する術式が選択される場合がほとんどです。
最近では多くの施設で体への負担が軽い腹腔鏡下手術が行われています。

*手術療法が必要な場合は、手術対応が可能な総合病院へご紹介しています。