OKUMURA MATERNITY CLINIC

トップページ > 奥村ブログ > 培養士レポート > 周産期医療から見た不妊治療

ブログ

当院の耳より情報をお届けします。

2010年6月24日 09:02 | 培養士レポート

周産期医療から見た不妊治療

 あじさい.jpg 平成22年6月5日に大阪南部不妊懇話会という勉強会に参加してきました。

「周産期医療から見た不妊治療」という演題で 川崎医科大学の産婦人科学教室教授 下屋 浩一郎先生のご講演でした。

周産期医療って…?

妊娠22週から生後7日目までの赤ちゃんとお母さんのための医療のことで、要するにお産にまつわる医療のことなのです。

講演は、基礎疾患を持っている患者様やハイリスク妊娠・分娩が予想される患者様は不妊治療を始める前にきちんと理解し、治療をできる病気に関しては治療しましょう、という内容でした(カンタンにしすぎました…下屋先生、すみません)。

高齢の不妊患者様は時間との戦い、自分の体のことは二の次でとにかく妊娠……と考える方もいらっしゃるでしょうが、高血圧や糖尿病があったりするとせっかく妊娠しても継続が難しかったりとても危険なお産になったりするのです。患者さんの中には妊娠がゴールと考えているように感じる方もいらっしゃいますが、妊娠も出産もあくまで通過点。その先には家族で過ごす長い期間があるのですから元気にお産を迎えていただきたいと思います。

また先生は『ARTによる妊娠をハイリスクにしているのは多胎妊娠です。』と強くおっしゃっていました。そういえば『一度にすむから双子が欲しい』と軽くおっしゃる患者様がときどきいらっしゃいます((+_+))。双子のお産ってリスクが高いんですよね……。私たちは患者様のためにもハイリスク妊娠を避けなければいけません。そこのところは理解していただきたいと思います。

最後になりましたが培養室に頼もしいスタッフが増えました。さらに充実した培養室になるように3人力を合わせて頑張りますのでどうぞよろしくお願いします。

 

ご予約

WEBでの予約はこちら 次のQRコードを読み取り対応電話機で読み込んでください

ページの先頭へ