2013年2月28日 11:04 | 井上先生のつぶやき
「ヒヤリ、ハット」は誰のため・・・
事故の発生を防ぐために有効とされる最近の流行が「ヒヤリ、ハットした事例をみんなで言い合いしてリスクを共有しましょう」というものです。
一件の重大な事故が起こる周囲には三十のヒヤリとしたり、ハットした未然に防げた小さな事象が隠れている。という理論に基づくもので、確か飛行機の整備現場で有効だったというものだったと記憶しています。
かつて脳科学者の養老猛先生のお話を伺ったことがあります。
先生は、人の脳は嫌な記憶は忘れるように出来とる。
だから年取ると楽しかった記憶ばかり残って穏やかになれる。
嫌な記憶を忘れられなかったら日本人一億三千万人みんなPTSD。
誰も家から出られません。
だから他人の嫌な失敗した記憶なんて共有しません。
そんな回路脳にはないんです。
ですからひとはみんな同じ過ちを繰り返して自分の経験として記憶されたときに賢くなるのです。
じゃあヒヤリ・ハットは意味ないか。
これぐらいの失敗はうまくリカバリーし忘れてしまいます。
他人のほうがあの人同じ失敗ばかりしているねと覚えているくらいです。
ですから繰り返しているうちに本当に事故に繋がってしまうかも知れません。
そうなるとその人に不幸ですから、自分自身の弱点の記録として、自分自身で注意喚起するための記録として取っておくことは人として進歩です。とのことでした。
使い方間違えないようにと言われたのだと思います。
申告書が自分の免罪符になっては本末転倒ということです。
一度した失敗は繰り返さない。これがプロとして大切・・・!
小言幸兵衛 天邪鬼爺さんの独り言・・・最近は繰り言になってますかね。反省
2013年2月26日 11:00 | 井上先生のつぶやき
お大事に」「無理しないように」を考えてみよう・・・
我々医者は一日に何回「お大事に」「無理しないように」と言っているでしょうか。
昔スペインから留学してきていた医者に英語ではどういうのかなぁと尋ねたことあります。
彼はちょっと考えて「どちらも、 Take care of yourself かなぁ」と答えてくれました。
「自分のことは自分でしいや」みたいな意味ですかね。
もっとも風邪ひいたときに診察6受6けたら「間違いのない Comon cold ですね。
病院までこれたということは元気な証拠ですからお薬は必要ないです。
おうち帰って消化いいもの食べてゆっくり寝てください。
Take care of yourself 」と言われました。
それで何食べたらいいですかねときいたら、彼は大きな目をむいて「ステーキとホットワイン」食べれて、寝れれば人間大丈夫と言い放ちました。
その時はこの藪医者が・・・と思いましたが今は真理だなと思います。
「お大事に」でそれどういう意味ですかと聞かれたことはないのですが、妊娠中の若いお母さんに「無理しないようにね」と言って「先生、無理って何することですか」と尋ねられたことあります。
10分ほど沈思黙考。
言った言葉が「今日それをしなければ明日君が生活できない事それは無理じゃないです。今日それをしなくても明日君が生活していけるならそれは無理無駄なことだから、して後悔するよりはしないほうがいいんじゃないかなあ」とまるで高野山の坊さんみたいな返事しました。
もっと具体的にはといわれたので、炊事・洗濯・掃除・買い物はしなければ明日困るでしょう、だから生きてくのに必要な人としての営みは無理じゃないと考えていいんじゃないかな。日雇いの仕事で生活しているなら仕事休んだら明日食べるものが買えなくて飢え死にしてしまう、そういう人にとっては肉体労働だって無理じゃない。一方、パチンコに行く・旅行に行くなんてことは今日しなくったって明日の生活に支障ないでしょ、そういうことはもしそうして病状が悪化したら後悔するでしょ、そういうことはしないほうが自分のためじゃないかな。自分のため自分で考えてごらん。」
言って後で気づきました。
これが Take care of yourself なんだと。
最近のマスコミは「良い」「悪い」医療という言い方を好んでします。
世間のひともそんなものがあるのかと思ってます。
僕は医療というものは絶対的なものではなくて相対的なものだと思っています。
だから「良い医療」なんてものはない。
あるのは「その人が納得できる医療」だけだと思います。
Take care of yourself これこそが医療の原点だと思っています。
小言幸兵衛 天邪鬼爺さんの独り言・・・でした
2013年2月20日 12:03 | 井上先生のつぶやき
「天邪鬼あまのじゃく」 って・・・
タイトルに使わせていただいている「天邪鬼」ですが、何ですかというお問い合わせがあったので説明させていただきます。
天探女は「古事記」や「日本書紀」に出てくる神で、人の心の内を探り意に逆らうひねくれた神でありました。
また、仏像に見られる仁王や四天王に踏みつけられた小さな鬼も「あまのじゃく」と言い、人間の煩悩を象徴していると言われています。
「小言幸兵衛こごとこうべぇ」は江戸古典落語演目の一つです。
麻布は古川の家主で幸兵衛さん。のべつまくなしに長屋を回って小言を言ってるので、ついたあだ名が「小言幸兵衛」。細かいことにうるさい家主で訪れた店子希望者にまで何かと説教を垂れて追い返してしまうという本末転倒ぶり。
おかげで空き家から貸家札の剥がれたためしがない。というちょっと困った、けど憎めない親の象徴です。
若い時から「理屈っぽい」「屁理屈が多い」と評されてきた自分です。
ようやくこのタイトルがふさわしい年齢になってきたかなと喜んでおります。
小言を言って憎まれないコツはただひとつ。
相手の為と思ってはいけません、相手の事を思って言わなければ反感をかいます。
子育てと同じですね。
子供の為と思って言うと子供は反発します。
子供の事を思って共に考えるという態度をとれば「大人のくせにしょうがないなあ」と半分あきれて、親がしてほしいことをするようになります。
うちの親は私が子供の頃「働くために生まれてきた牛や馬でさえ鞭うたねば働かない。遊ぶために生まれた人間放っといたら働く訳がない。私らが神様にお願いして授けていただいたあんたや。お天道様に顔向けできない子供にするわけにはいかんのや」とよく言って叱りました。
自分が言うこときかんかったら親が神様に叱られるなら、言うこときかなしかたないな。と思ったものです。
「これはあんたのために言うてるんやで」といわれたら、何言うてるねん。と反発してたでしょうね。
この年になってやっと分かります。だから・・・・ 小言幸兵衛 天邪鬼爺さん でいたいと思ってます。
2013年2月14日 11:49 | 井上先生のつぶやき
姑の嫁いびり?・・・その4
またまた姑がイジメるんです。との訴えです。
お互いにレクレーションの一環ではないかと言ってみたらこっぴどく叱られました。
今回は寒くなったので押入れの天井棚に片づけてあったホットカーペットを取り出そうとしていたら、
「高い所のもの取ると逆子になる」と怒られたんだそうです。
そんな非科学的なことってありますか。
姑は中学校でグレてまともに卒業もしてないんです。って女子大卒のお嫁さんが駆け込んでこられました。
高いところのもの取ろうと思ったら足台が必要です。
踏み外して転倒したら逆子体操の要領で赤ちゃんがひっくり返って逆子になるかも知れません。
足台にのらなくても上の物が落ちてきてお腹にあたるかも知れません。
そうなったらこまるのはお母さん貴女自身でしょ。ということなので、またまたお嫁さんの負けです。
ここでいう逆子というのは専門用語では骨盤位と言います。
赤ちゃんは妊娠28週(8か月)過ぎると頭が一番大きくて重くなります。
そして子宮の中では羊水という水に浮かんでいます。
ですから地球の重力にひかれて一番重い頭がお母さんのおなかの下に位置するようになります。
お母さんのお腹から産まれる時子宮の出口はお母さんの下にあります。
専門的に赤ちゃんの子宮内での位置はお母さんの出口に近いところに赤ちゃんの頭がある(頭位)、
お尻や足がある(骨盤位・逆子)と言います。
どうして逆子が嫌がられるかというとお産の時小さいお尻が先でてしまうと大きな頭が引っかかって難産になる、分娩障害が増えるからで全てお母さん側の勝手によるものなのです。
赤ちゃんはお母さんのお腹、子宮の中で一番自分が楽な位置をとります。
だから逆子には逆子である意味があるのでそれを考えないとかえって赤ちゃんを苦しめることになってしまいます。
「なんでも自分の都合いいようには世の中動かないんだよ」ということを赤ちゃんはお腹の中から教えてくれているんだよと分かってあげてください。きっとそんな子は天邪鬼だとおもいます。
・・・小言幸兵衛 負うた子に教えられ 天邪鬼爺さんの独り言 でした。
2013年2月14日 11:43 | 井上先生のつぶやき
姑がいじめるんです・・・その3
前回、「火遊びをすると赤ちゃんに痣・・・」「いい子に恵まれたかったら便所掃除・・・」と言われたお母さんから、
また姑さんにこんなこと言われましたとご相談です。
今度は「お腹に赤ちゃんいる間は葬式に出てはいけない」と言われたそうです。
今度こそ迷信ですよねとお嫁さんはやる気満々です。
残念ながら年寄の勝ちです。
その理由は分かってないかも知れません。
でも自分より長い年月人生を生きてきた先輩の言うことはまず間違いないと思って、
なぜそんなこというのかその理由を考えてみましょう。
お葬式するためにはお年寄りがお亡くなりになることが必要です。
医者の経験としてお年寄りがお亡くなりになるのは今のように寒い季節が多いのです。
そして、葬式は暖房効かない広い場所で行なわれます。
そんなところに・・・病気をなさっているお年寄りも集まってきます。
全体的にテンション低いですよね。
人間テンションが下がると免疫能力も低くなります。
つまり、お葬式に出席するというのは病気もらいに行くようなものなのです。
ですから、妊婦さんは葬式に参列しないほうが安全だよ・・・と言われたんだと思います。
お世話になった方なので最後にどうしてもお別れを言いたいと思うなら、
通夜の人がいなくなってから夜遅く独りでお別れするとか、式の始まる前に訳を言ってお別れさせてもらって失礼するとか、考えられたらいかがでしょうかね。
故人も自分の葬式に来て風邪もらったなんて言われたくないと思いますよ。
・・・ 小言幸兵衛 亀のこうより年のこう 天邪鬼爺さんの独り言 でした。
2013年2月14日 11:38 | 井上先生のつぶやき
「便所掃除をするといい子が授かる」って言われたんですが・・・
これも姑さんから言われたんだそうです。
ますます不満そうなお嫁さんです。
問題は言われた内容でなくて姑さんに言われたということじゃないんですか・・・と言いたかったのですが、
問題大きくしたくなかったので黙っておきました。
日本人は背が低いのに安産というのが定説でした。
帝王切開の率低かったです。
その訳は日常生活で蹲踞(腰落としてしゃがみこむ姿勢・・お相撲でよく見られますね)をよくするから骨盤の開きと内転筋が自然と鍛えられるんだと解説されていました。
和式便所でも、盥で洗濯板使って洗濯するのも、廊下・畳を拭き掃除するのもみんな蹲踞の姿勢でした。
今は様式便所で腰かけます。
洗濯機が洗濯してくれます。
掃除も掃除機でごみ吸い取ってクイックルで拭き掃除?です、たったままでしゃがんだりしません。
その結果、脚が長くなって骨盤が小さくなって大腿筋・内転筋が鍛えられないので太ももが太くなりません。
スタイルはよくなったのですがお産に向かない体型になってきました。
そして、帝王切開でしかお産できない女性が増えました。
生活が便利になって進化した女性の形と理解すればいいのかも知れませんが、神様から授かった自然に備わった女性の能力が発揮できないということは癪じゃないですか。
そこで、便所掃除です。
便所は狭くて掃除機持ち込めませんし、便所の汚れは掃除機やクイックルではきれいになりません。
固く絞った雑巾でしゃがみこんで床から腰板、更には便器の中まで全力で擦って拭かないときれいになりません。
この行動、身体の動きがお産に必要な筋肉・骨盤の柔軟性を鍛えるのです。
だから姑さんは便所掃除というのです。
分かりましたか。
賢いお母さんはさらに応用しましょう。
テレビ見るときソファに寝転んでないでスクワット(蹲踞の英語です)運動しながらにしましょう。
洗い物する時踵を浮かして爪先立ちしましょう。
そんなお母さんの努力必ずお腹の中の赤ちゃんに伝わるものです。
それこそ「トイレの神様」が見ていてくれますよ。
・・・ 便利は人間の能力を低下させます 小言幸兵衛 天邪鬼爺さんの独り言。
2013年2月 7日 13:05 | 井上先生のつぶやき
「妊婦さんが火遊びすると痣(あざ)のある子が生まれる」って言われたんですが・・・
姑さんから言われたんです。本当ですか?そんなの迷信ですよね。
とすごく不満そうに尋ねてみえられました。
「火遊びで子に痣」ねぇ、私の生まれ育った福井では「火をなぶると子に痣ができる」と言ってましたね。
田辺では「火事を見ると子に痣・・」と言われたようです。
だから全国的に言われているんじゃないかと思います。
火遊び=火をなぶる=焚火 です。
昔は今のようにいろいろな暖房や照明がなかったのでとっても寒かったし暗かったと思います。
冬、暖をとる手段として街角でも焚火がよく焚かれました。
「焚火だたきびだ落ち葉焚き・・・」って歌を小学校で習ったくらいですからね。
寒い北風の吹く道端で暖かい明るい火が焚かれていたら、おまけに芋でも焼いていたら、いろいろなひとが寄ってきて人だまりができますよね。
これが問題なのです。
火事場というのは足場も悪く野次馬もたくさん集まってきます、同じですね。
人が罹る病気のほとんどは人からしか感染しません。
つまり人だまり、人ごみという場所は病気をもらいやすい場所と言い換えてもいいと思います。
だから妊婦さんは焚火なんかして人を呼び寄せるようなことしてはいけませんよ。
自分から病気もらいにいくような真似してはいけませんよ。
ということを分かりやすく直截的に姑さんがお嫁さんに諭したものだと思います。
ですから、迷信ではありませんし意味ある言葉です。
ただ最近は焚火そのものを見なくなったので違和感あるのかもしれませんね。
ですから、インフルエンザに罹りたくなかったら不必要に人ごみに出ない。
ラッシュを避ける。他人から2m以上の距離をとる。ように心がけて、外出にはマスク、帰ったら手洗い・うがいを励行すれば充分と思います。
・・・今日はちょっと役立つ 小言幸兵衛 天邪鬼爺さんの独り言でした。
2013年1月29日 09:17 | 井上先生のつぶやき
「雪」に思う・・・
今朝橋本でも5㎝ほど雪が積もりました。
トンネルの出口では事故がありました。
私は福井の人間ですが、雪国の人間は雪の降るときはひきこもります。
大阪からスキーにくる若者を見ては「なんでこんなさっぶいなにもないとこに彼女連れてくるんやろ」と不思議でした。
私はスキー滑れません。
それで昨日もひきこもって本読んでたらこんな古い詩を見つけました。
原文は漢詩です。
どうですか、今の日本の閉塞感をよく現していると思いませんか。
殆どの日本人「老後に不安」で、金使えない!
今楽しめない!今日は明日の昨日でしかない。
楽しい今日がなければ明るい明日なんて来るはずないのです。
蟻とキリギリスのイソップ童話、本当にキリギリスは不幸だったのでしょうか、
あぁ楽しかったなあと凍え死ぬなら本望じゃないですか。
熱中症でたおれた蟻はいなかったのでしょうか。
病気しない、長生きする・・それだけが人生の目標ではないはずですし、
子供の葬式に参列しなければならないほど長生きした親は幸せでしょうか。
人間って何千年経っても変わることなくみんな同じことで悩んでいる、と思うと何だか可愛くおもえてきます。
・・・ 小言幸兵衛 天邪鬼爺さんの過激な独り言 でした。
2013年1月23日 10:03 | 井上先生のつぶやき
「大寒」と「センター試験」・・・
今日一月二十日は「大寒」寒さが身に沁みます。
・・・マスコミでは「センター試験寒波」などと言ってます。
一年で一番寒い時に全国一斉に大学入試を行うということこそ大人の都合による受験生イジメとしか思えません。
マスコミはどうして当たり前のような顔して平気なんでしょうかね。
予備校の先生が「風邪ひかず遅刻せず30分前に試験会場に到着できたら、君は受験生の三割には勝っている!」と励ましていました。
つまり、受験生の三割は風邪ひいたり雪で交通機関が乱れて遅刻したりしている、という訳ですよね。
それで実力発揮できなかったって可哀そうじゃないですか。
受験地獄なるものをなくそうと努力しようと言ってきたのに新しい地獄を造ってるじゃないですか。
体調管理・運も実力のうちだから最も厳しい条件での一発勝負が必要なんだ、というのを許諾するならそれって「言って分からない奴には身体に躾なきゃいかんのだ」と子供に体罰加える大人と一緒な精神構造だと思いますね。
真剣に受験生個人の適性や学力を審査したいというのなら、秋10月くらいから三回全国統一試験をして総合成績で評価すべきだと思います。
今だってその頃から推薦入試なんてやってる訳ですし受験生のこと思えば大人がそれくらい仕事してもいいでしょう。
そうすれば出題の偏りもなくなりますし受験生も挽回する機会あると思えばプレッシャーも減りますし、自殺する人だって減るでしょう。
カンニングやすり替え受験なんて不毛な不正もする意味なくなるでしょう。
日本には世界一のコンピューターだってある訳ですから問題のストックや得点の整理・管理なんてとても簡単なことでしょう。
問題数が増えればそのうち五割は既出問題だっていいわけです。
大切なところだから今まででも試験にでた訳ですからそれを勉強した人がいい点とれるのは勉強してきたという証明でしょう。
勉強しなかった人はそれすら解けないのですから。
評価はし易くなると思います。
・・・なんでこんなに寒いんだ!と訳の分からない怒りで
小言幸兵衛 天邪鬼爺さんの独り言 でした。
2013年1月10日 09:13 | 井上先生のつぶやき
奥村マタニティクリニックの双子のお地蔵さんに「妹」ができました.
こいつは春から縁起がいいわいなぁ~というわけでもないのですがお披露目させていただきます。
お地蔵さんは、正しくは地蔵菩薩。
昨年夏「院長のつぶやき」で紹介された屋久島の杉の破片に乗ってやってきた双子のお地蔵さんに妹のお地蔵さんができました。サンスクリット語クシティ・ガルバ kSiti gharbha は仏教の信仰対象である菩薩の一尊で偉い方なんです。
クシティは「大地」・ガルバは「胎内、子宮」の意味です。
日本語で意訳して「地蔵」と言います。
大地が全ての命を育む力を蔵するように、苦悩の人々をその無限の大慈悲の心で包み込み救うところから名づけられたとされています。
医薬の仏様としては薬師如来が有名です。
和歌山市花山も薬師如来が祀られており薬師の湯と呼ばれる花山温泉が健康の湯として有名です。
秋月は病を癒す地としては理想的環境にあります。
元来、菩薩は如来になるべく修行している僧の位(正しくは見地)です。
そうすると薬師如来の下に地蔵菩薩かと思われがちですが、地蔵菩薩は「一斉衆生済度の請願を果たさずば、我、菩薩界に戻らじ」との決意でその地位を退し、六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人道、天道)を自らの足で行脚して救われない衆生、親より先に世を去った幼い子供の魂を救って旅を続ける・・・
つまり、地蔵菩薩は権力に背を向けて、最も弱い立場の人々を最優先で救済する菩薩です。
ある意味、天邪鬼な仏様です。
「お地蔵さん」親近感持つんですよねぇ。向こうは迷惑でしょうが、同じ意味で「お医者さん」と呼ばれたいものだと願っております。
この「妹のお地蔵さん」は5月に新しく出来る花山ママクリニックに出張します。
花山に来られるみんなを見守ってもらう心づもりにしております。
どうぞみなさんお地蔵さんに会いに花山ママクリニックを訪れてください。喜んでお待ちしております。
新年第一声は、天邪鬼繋がり(いっしょにされて迷惑かも知れませんが)でお地蔵さんのお勉強でした。 ・・・小言幸兵衛 天邪鬼爺さんの独り言